これを目にしてくださっている皆さんはNHKで放送されている『ソーイングビー/sewing bee』というイギリスのテレビ番組をご存じでしょうか?
イギリス全土から集められたアマチュアの裁縫自慢が、毎回制限時間付きの課題に挑戦、厳しい審査を勝ち残ってチャンピオンの座を目指す「裁縫バトル番組」です。
洋裁ファンを中心に注目を集めた第1シリーズから 裁縫に興味の無かった人まで巻き込み幅広いファン層を広がりを見せる第3シリーズまでが放送されています。
かくいう私も『ソーイングビー』の大ファン!
本筋の裁縫技術やセンスを競い合うバトルはもちろん、私が目を奪われてしまうのは 裁縫好きの出演者の使っている 裁縫グッズの数々。
特に面白いのは 各々の『裁縫用の重し』
布を裁断する際に 型紙を置いてずれないように押さえるための重しです。
もちろん市販のものがたくさん売られていますが 番組内で出演者の方々が使っているものにはそれぞれの個性が見事に表れているのです。
ある出演者は 丸い小石! おそらく河原で拾ってきた石でしょう。角が取れて綺麗に丸くなった小石を そのまま重しに使われています。
ある方は お手玉のような布で作った丸い重し。
平べったいおせんべいのような形を作って使っている方も。
そしてまたある方が使っていたのが テトラ型の重し!
可愛い~
これを作ってみることにしました。
ソーイングビーみたいな
裁縫用 テトラ型ウェイトを作ってみよう♪
テトラ型なので テトラポーチの要領ね・・
適当に型紙をひいて作ってみました。
大きさは一辺7㎝の小ぶりなサイズを目指します。
で ここで 私はよくわかっていないまま見切り発車していたのです。
底辺7㎝に対して 高さも7㎝に製図すればよいのかなぁと思って適当にチョキチョキ。
底辺14㎝x高さ7㎝(これに縫い代を足したもの)を裁断したのです。
で 出来上がりはこうなりました。
なんかおかしいぞ・・・
後に訂正した正しい物との比較
高さがあきらかに底辺よりも高く テトラ型が傾いています。
おかしい原因はよく考えてみるとすぐにわかりました。
高さではなく 対角線を底辺と同寸の7㎝になるように製図しないとだめなのですね。
??
結局 どうなのさ
結局はこうです。
テトラの三辺を同寸にするには 高さを『底辺の半分√3』にすればよいそう。
ルートなんて計算できないっっしょ~!と 調べていた携帯を投げかけましたが
いやいや 計算機能を思い出した!
そう 簡単に携帯で計算できますね。 もしくは電卓で!
例えば 私の目指す一辺7㎝のテトラ型だとすると
高さは (7÷2)√3≒6.06
ここは繰り上げて6.1㎝としましょう!
底辺は14㎝x高さ6.1㎝ に縫い代1㎝を足したものを裁断すれば良いのです。
この方程式を知っていれば どんなサイズのテトラポーチも作れますね。
テトラ型 裁縫用ウェイトの作り方
まず横を縫う
そして中心線に切り目でしるしをつけ
その切り込みを目印に畳み直す。
畳み直した反対の端にリボンを(輪が中に向くように)挟み込んで縫う。
詰め物の大きさを考慮した返し口を開けておくことを忘れずに!
リボンは縦半分に折って縫い込むと 出来上がりが立体的になり可愛いです。
竹串か 目打ちを直前まで差し入れて ミシンで縫うと綺麗にしあがります。
中に詰め物をして 返し口をコの字留めして 完成です。
裁縫用ウェイトの詰め物は何がいい・・・・?
重くて小さな物。重くて小さな物。
お手玉なら小豆を入れますが さらに重さが欲しい!
思いついたのはパチンコ玉。
けれどなかなか手に入りにくい~。
次は小石!
近くに河原でもある方は 角の取れた丸い小石がおススメです!
私はホームセンターでガーデン用の石とワッシャーを買ってきました。
あとナットなども使えるかなぁ~と惹かれましたが・・今回は見送り。
用意した両者を詰め物として作ってみました。
ワッシャーは4枚を重ねてまとめ、残りはぬいぐるみ用のペレットを充填。
こうすることでテトラ型の角が綺麗に出ます。
無ければ綿を入れても良いと思います。
小石は小さなものを選んで入るだけ入れました。
画像の両者 重さをはかってみるとなんと同じ重さだったのです。
どちらも使えそう~♪
しかししかし
別の生地で作ってみたところ
小石を詰めた左側の子が 結構ガタガタと表面にひびいています。
この生地もそんなに薄手もものではないのですが・・・
このバッグのハギレです↓
こりゃいかん~。
気分的なものですがごつごつは気分上がらないわ~
というわけで 中に詰める物は 私の場合「ペレット+ワッシャー」となりました。
型紙を押さえる目的のものなので おそらく小豆だけ、もしくはペレットだけでも用を成すと思います。
けれど 少し金属製のワッシャーを入れるだけで安心感が違います。
少し大きめサイズにする というのも手だと思います。
インテリアとして飾ってもよし♪
出来上がったテトラ型重しの可愛いこと!
裁縫をするときはもちろんですが 忘れられない作品の記録としても ほっこりします。
作品はいつか使い古して捨てることもありますが、手のひらに収まる可愛いオブジェは残しておけます。
「あぁ~この生地使ってXXXX作ったなぁ~」なんて 遠い目をすることもできます。
私は裁縫コーナーに飾っているのですが インテリアオブジェとしても可愛い!
これをみたお友達は「可愛い~お手玉?!」と言ってくれました。
ふふふ 結構実用的なのだよ。
まとめ
小さな面積で出来上がるので 裁縫好きの人が捨てられないハギレの『最後の活用法』としても テトラ型やお手玉型の裁縫用ウェイトはかなり有効だと思いました。
なにより思い入れのある可愛い布が またウェイトとして新たな作品を作り出す時の手助けになってくれるなんて なんとも幸せな循環です。
気分上がりますね!
また新たな出会いをくれた『ソーイングビー』ありがとう!!
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